朝からロマは大忙し、今日はモラン(マサイの戦士)セレブレーションがあるからだ。 「何のお祝いなの?」 「伝統のお祝いだよ。」 わかったような分からんような。 モランが集まってヤギでも捌いて食べるんだろうと思っていたら様子が違う。 長老たちが集っているし、正装した女性が大勢やってきた。 これはもしかしてとっても大規模なお祝いなのでは? 「そうそう、自分たちの結婚式より人が来るよ。」 そう言うことは早めに言って! 庭の草引いとけばよかった。 モランはマサイ女性が見た肉を食べることが出来ないので、森の中のキッチンで男性が調理する。でっかい鍋2つで油を敷いて玉ねぎと肉を炒めていく。そこにトマトを入れて…
朝6時に起きて街へ向かう。 バブ(おじいちゃん)とビビ(おばあちゃん)の貯水タンクを買うためだ。 お店に行くとまだ開いていなかったので、レストランでコーヒーを飲んで開店を待つ。 雨がしとしと降る中、お店の店主が教会から帰って来たと連絡があったのでお店に向かう。 昨日、タンクを2つ買うことは言ってあったので準備してくれていた。 「てっきり街に泊まってると思ってた、昨日の雨でよく帰れたね。なんで車買わないの?」 お店の店主が不思議そうに尋ねる。 5つもタンク買えるのに、なんで車を持ってないのか? それはこのお金はクラウドファンディングでみんなが支援してくれたお金だからです!とスワヒリ語で説明できず…
ロマはマサイ語とスワヒリ語と英語を話すが、聞くだけならイタリア語も理解している。 それはザンジバル島に出稼ぎに行くと、たくさんのイタリア人観光客に出会うからだ。 ザンジバル島は小さな島だが、この島のどこで働くかによって必要な言語が異なる。 ロマが初めてザンジバル島に行ったときはマサイ語とスワヒリ語しか話せなかったため、職を得ることができなかった。 「ここで働くなら、英語かイタリア語話せないと働けないよ」 そう言われて、ビーチにいる観光客と話しまくった結果、英語が話せるようになったんだから驚きである。 同じ村に住んでいるコイカイ(叔父さん)はイタリア人観光客が多くくる地域で働いていたのでイタリア…
水曜日は村でマーケットが開かれるので、大勢の人で賑わう。 ローズ(妹①)と私は買い物を済ませて家に帰ったが、ロマは昼からバーを開けて働き始めた。 夜9時、突如バイクに乗ったスタッフのムペンバがうちに現れた。 「ロマが呼んでる。」 またよからぬ事だろうか?バイクの後ろで揺られながら、小雨の降る夜の道を走る。 店に着くと、カウンターには4人のお客さんが居て楽しそうに談笑している。 「タタ!良かった、お客さんいっぱいで助けが欲しかったから呼んだんよ!」 「お客さんいっぱい?」 「スタッフルーム覗いて見て」 促されるままスタッフルームに行くと、狭い一部屋に人がギュウギュウとひしめき合いながらテーブルを…
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