読書旅vol.5|米原万里『ロシアは今日も荒れ模様』

読書旅vol.5|米原万里『ロシアは今日も荒れ模様』

日本の隣国であるもかかわらず、どうにもこうにも自分には縁遠く感じてしまうロシア。ロシア人の知り合いがいないどころか、友達から「ロシアに行ったよ」的な話を聞いた過去すらありません。 そこで、近くて遠いロシアを疑似訪問すべく、今回は1998年刊行のエッセイ『ロシアは今日も荒れ模様』(講談社文庫)をピックアップしてみました。 著者の米原万里さんは70年代後半からロシア語の通訳/翻訳業に携わり、94年作『不実な美女か貞淑な醜女か』での作家デビューを機にニュース番組のコメンテイターとしてお茶の間へも進出するなど、マルチに活躍されたスーパーウーマン。 エリツィンにはファーストネームで呼ばれていたそうです。…